見た目だけじゃない。触感で変わる箱の印象
箱やパッケージのロゴや柄を、立体的に見せる加工として「エンボス加工」と「デボス加工」があります。

簡単に説明すると、
- エンボス加工(凸)=浮き上がらせる
- デボス加工(凹)=へこませる
という違いがあります。
今回は、エンボス・デボス加工について、紙の種類や貼箱への加工なども含めてご紹介します。
エンボス加工(凸)とは?
エンボスとは、紙の表面を浮き上がらせる加工のことです。
「浮き出し加工」と呼ばれることもあります。
エンボス加工では、基本的に「オス版」と「メス版」の2種類の版を使用します。
下側に凸状の「オス版」、上側に凹状の「メス版」をセットし、その間に紙を挟んでプレスすることで、ロゴや柄をきれいに浮き上がらせます。
立体感が出るため、ロゴや模様をより印象的に見せたい場合などにおすすめです。

デボス加工(凹)とは?
デボスとは、エンボスとは反対に、紙の表面をへこませる加工のことです。
一般的に1.5mm程度の版を使用することが多いですが、より深くへこませたい場合には、3mm程度の深い版を使用することもあります。
1.5mm程度の版でも凹みは出ますが、より深く、はっきりとした凹みを表現したい場合には、3mm程度の版を使用することで、よりきれいな仕上がりにすることができます。
また、使用する紙や仕様によっては、エンボス加工とは版の位置を逆にして、下側に凹版(メス版)、上側に凸版(オス版)を使用して加工する場合もあります。

エンボス加工をきれいに仕上げるには?
エンボス加工には、特殊紙・ファンシーペーパー・カード紙など、さまざまな紙を使用することができます。
ただし、紙の厚みが厚くなるほど、細かなデザインがつぶれてしまう場合があります。
また、エンボス加工には表現できる細かさにも限界があります。
弊社では、310g(約0.39mm)程度までをひとつの目安としておりますが、細かなデザインの場合は、実際に校正を行って仕上がりを確認することをおすすめしています。
特に細い線や小さな文字、複雑なデザインの場合は、紙の種類や厚みによって仕上がりが変わるため、事前の確認が重要です。
デボス加工をきれいに仕上げるには?
デボス加工は、紙をへこませる加工のため、薄い紙では十分な凹みが出にくい場合があります。
一般的には、ある程度厚みのある紙の方が、しっかりとした凹みを出しやすく、きれいに仕上がります。
ただし、こちらも紙の種類やデザインによって仕上がりが変わります。
「どのくらいへこませたいか」「どんな紙を使用するか」などを確認しながら、適した仕様をご提案いたします。
貼箱とエンボス加工・デボス加工
弊社では、貼箱にエンボス加工・デボス加工を施すこともあります。
貼箱に立体感や高級感を加えることができる一方で、貼箱ならではの注意点もあります。
※貼箱のエンボス・デボス加工で気をつけたいこと※
貼箱は、厚紙などの「生地」に化粧紙を貼り合わせて作ります。
エンボス加工・デボス加工を行う場合は、基本的に化粧紙に加工を施してから、生地に貼り合わせます。
ここでポイントになるのが、化粧紙を生地に貼り合わせる工程です。
化粧紙に糊を付けて生地と貼り合わせる際には、ローラーを通します。
この工程によって、加工前の校正時と比べて、エンボス・デボスの凹凸が少し弱くなる場合があります。
そのため貼箱の場合は、加工した紙だけを見て判断するのではなく、実際に箱に貼った状態で仕上がりを確認することが大切です。
弊社では、エンボス・デボス加工を行う場合、校正時に加工した紙を実際の形にして、お客様に仕上がりをご確認いただくことを心掛けています。
さらに貼箱の場合は、実際にローラーを通して生地に貼り合わせた状態の箱をご確認いただき、仕上がりにご納得いただいたうえで量産へ進めるようにしています。
エンボス・デボス加工は、
・紙の種類
・紙の厚み
・デザイン
・加工の深さ
・貼り合わせる素材
などによって、仕上がりが変わります。
「思っていたより凹凸が弱い」「もう少し立体感を出したい」といったことを防ぐためにも、実際の箱で仕上がりを確認することが重要です。
エンボス・デボス加工で箱に特別感を
エンボス・デボス加工を上手に取り入れることで、いつもの箱に立体感や高級感をプラスすることができます。
デザインや使用する素材に合わせて、弊社営業担当が適した仕様をご提案いたします。
「こんな加工はできる?」など、気になることがございましたらお気軽にご相談ください。
エンボス加工(凸)・デボス加工(凹)を活用して、いつもの箱に立体感や高級感をプラスしてみてはいかがでしょうか?
